2014/05/27

偶然に見える事件事故ほど、実は必然の連鎖、という典型的な例

韓国のフェリーの痛ましい沈没事故がようやく一段落してきた。

以前俺は起こりにくい事故と言うものが、偶然ではなく必然の組み合わせであると指摘した。この韓国のフェリーの事件をよくよく見せてもらったが、まさにこの必然の組み合わせの典型的な例であると思った。

あまりにもストーリーが繋がっている。情けないほどに… 。

フェリーを改造した。それも客室数を増やすために上のほうに鉄の部屋を増設。当然重心は上に移動する。
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荷物を大量に詰め込んだ。規定量の3.5倍。当然、船の復元力は低下する。

この規定量をはるかに超えた積載は船の運航会社の指示だったらしい。現にオーナーは積載用を記したパソコンを初期化し、現在海外逃亡中。
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詰め込んだ荷物を固定しなかった。船が傾いた時、荷物は移動し、その荷物の移動による重心の変化は船の復元力を低下させる方に働く。
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船の運航時刻から遅れてしまった分を取り戻すために通ってはいけない海の難所をショートカットした。
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船長はお昼寝で、操船の初心者に操船させた。
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難所を渡るため、急な舵の操作をした。1度逆に振ってから反対に大きく切る。車で言うと慣性ドリフトに入る操作そのものだな。船をわざわざ沈めたかったじゃないかと思うような操作だ。
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避難ボートが装備されていなかった。しかもその不備を船員たちは把握していた。
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船が大きく傾き、復元力を超えてしまった時、船員たちは集合した。そして自分たちだけが逃げるための打ち合わせをした。
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船員たちはこっそり逃げるために船員の服から私服に着替え無線を使って連絡を取りながら先に逃げた。
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逃げる際に他の乗客が自分たちの避難の邪魔にならないように、その場で止まるようにと放送した。
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そして船員たちはさっさと逃げた。
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そして乗客たちが逃げることもできる時間は失われた。
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ちなみに船員たちは自分たちの小遣いを捻出するために、無断でこっそり客を乗せ彼らから正規料金の割引分のお金をいただいていた。当然誰が乗っているかは全く把握できない。
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韓国には海難救助ができる高度な隊を持っていない。日本政府は通称「海猿」を有しているため、救助の協力を韓国政府に持ちかけたが、韓国政府はそのプライドを守るため協力を断った。船内に閉じ込められているであろう生存者も見捨てたことになる。

さて、非常にレアな事故のようだが、小さな必然の積み重ねによる大きな必然であろう。というか、今まで大丈夫だったのが不思議である。悪魔が暗くて大きな口を開けている。それに気づかずに、いや気づいていたんだろう。自分たちの私利私欲、自分たちだけが助かっればいいという考え、オーナーは儲かりさえすればいいと、船員たちは小遣いがあればいいと、同じ給料ならいかに手抜きをするか、小さなプライドのために日本に頭を下げることを拒み生存者を見殺しにした韓国政府。

まさにクズどもの茶番だ。頭の整理をするだけで、腸が煮えくり返る。

こんな国から、原子力発電所を買おうと言う奴の気が知れない。
こんな国の建築業者が作った家や建物や道路や橋を使おうとする奴の気が知れない。
こんな国の作った自動車なんて信用できるわけがないじゃないか。ボンネットの中をどんな風に手を抜いているかわかったもんじゃない。

(記憶に基づいて勢いで書き上げたエントリーなのでもし事実誤認とかありましたら、ご指摘いただきたい・・・)


2014/05/25

有機ELは筋が悪い(その2)

パナソニックとソニーが有機ELテレビから完全に手を引くらしい。

以前、有機ELは筋が悪い、ってエントリーを書いたが、やっぱり無理筋だったか。ソニー、パナソニック、サムソンが手を引いて、一体どこが残ってんだろう?

久しぶりに城戸先生のブログを覗いて、一連の報道に対する反応をチェックしてみたが、可哀想な位泣き言がすごい。量産に対する問題点として彼は2つ挙げている。1つ目は透明電極としてのTFT基板の問題。もう一つは成膜。お、おう。って感じだな(笑)。正直全く説得力がない。だって、確かにその手の問題かもしれない。しかしながらそのプロセス技術というのは、液晶に関しても適応できるのだよ。つまり、有機ELが、そのプロセスの向上によって、実現可能となったときには、同時に、液晶のプロセスも同時に向上しており、相対的にその戦闘能力も上がってしまっているわけだ

それから、歩留まりが悪いというのは、これも本質的な問題だ。城戸先生は問題を矮小化しているようだが、歩留まりが悪いという事は、途中まで作っていたパネルがパーということなのである。材料が安いから、歩留まりが悪くてもいいや、と言う話ではないのだ。また歩留まりを下げているポイントそれ自体に、致命的な問題点がある。要するに材料劣化によって、ショートするんだろう。つまり、画素の中の一部分でもショートすればその一画素はお終い。液晶の場合は電圧駆動であるから、そもそもそんな問題は生じにくい。この電流駆動という点も問題だな。だってTFT基板を大電力流せるように作らなきゃいけないじゃん。だからこそのTFT基板を作るのが大変なんだろう?

昨年、紫綬褒章貰ったかどうか知らないが、城戸先生すらも威張りん坊病になっている気がする。あるいは、有機ELに未来がないのは本人が実は1番よく分かっていて、それでもその事実を、認めてしまうと、自分が今までやってきたことを全否定することになるわけだから、自分自身に、だいじょぶだぁ、だいじょぶだぁ、だいじょぶだぁ、と、自己暗示をかけている状態なのかもしれない(笑)。

まぁ確かに、うまくいかないからといって簡単に投げ出してしまうようでは、新しい技術は生み出されない。でもそれでは、周りにいる学生さん達が可哀想だ。いや、所詮学生にとっては、その研究は大学でのトレーニングにしか過ぎないのかも知れず、そーゆー意味では、クールにどうでもいいと考えているのかもしれない。

そもそも論として、大変気になるのが、いったいテレビで何見るの? 何かを聞きたい、だから音響機器があるわけだ。何かを見たい、だからテレビがあるのだろう? じゃ有機ELを使ったテレビを使って見たいものは一体何だい? テレビの視聴率が、明らかに下がってきているわけだ。そんな状況でテレビに何十万円も出すと思うのかね。。つまり、見たいものと、見せる装置は、車の両輪だということだ。見たいものがない状況で、見せる装置ばっかり頑張っても、意味がない。

さらに、いくら有機ELで大画面と言ったって、映画館にはかなわない。かなうわけがない。まず映画館では多数の人向けに利用できるが故に、最高級の映写装置が使える。遠近感が麻痺するほど、スクリーンが遠い。複数のスピーカーを使い、音量を大きく、かつ環境音を消すことができる。さてこの同じ環境を、自宅でできるかい? いくら良い有機ELのTVだって無理だ。まず家から作り直さなければならない(笑)。映画って、今1600円だっけ。32万円のテレビだったら、代わりに、映画に二〇〇回もいけるわけだ。。32万円で済むならいいよ。部屋の改造とスピーカーも必要。俺だったら画質あんまり関係ないものは、タブレットで見て、きちんと鑑賞したいものは、映画館で100回も見ればいいと思うね。とはいうが、最近のタブレットのフルHDの液晶画面は素晴らしい(笑)。き

有機ELを照明装置として利用する場合にも問題点があるな。例えば電気屋の、照明装置のコーナーに行って見ればわかる。光っている照明装置を直接見せられて頭が痛くなるだろう(笑)。面の証明は柔かいと言うけれども、直接照明は、面の証明になろうとも、決して柔らかくはならない。インテリアというものは、言い方を変えれば味のあるインテリアというものは、間接照明。これは照明の常識だ。間接照明にするのであれば、平面の照射装置は必要ない。無機ELで十分だ。どうせそっちの方が安いし、寿命も長い。絞ったスポット照明の方がむしろ照明をデザインしやすい。

と、色々愚痴ちゃったけど、技術者ってのはもともと博打うちみたいなもんなんだ。いつもいつも成功が約束されているわけじゃない。だからと言ってあきらめてしまっては進歩がないのも事実。だから大学のような研究機関では、成果主義というのは相性が悪い。だってハイリスクハイリターンだから大学でやる意味があるんだろう?ローリスクローリターンだったら企業でやればいいじゃん。でも産業はそれではいけない。だって給料もらって食って行かなきゃいけないから。だから戦略的撤退というのは、極めて、理性的だと思う。それを無視して、城戸先生は、信じて頑張れ、それ、1本やり(笑)。

理想論もいいけど、エゴイストもいい加減にしてくれないかな(笑)。博打うちは博打うちらしく自分を把握しなきゃ。企業が食って行かなきゃならんのよ。

日本人にとって最大の敵

共通の敵を作るという方法がある。

例えば韓国の場合は日本を敵とみなすことで韓国国内の団結を強めようとしている。ただ彼らの場合はリーダーのふがいなさを隠すためにその方法を使っているかね(笑)。

日本というのは世界で最も神様に愛され、最も神様に意地悪されている、そのコントラストが激しい国土だと思うんだ。美しい時はとことん美しく、過ごしやすい時はとことん過ごしやすく、食べ物が美味しい時はとことんおいしい。そのくせ神様が機嫌を損ねると、台風で吹き飛ばされ、決壊した川に流され、津波に流され、地震で家を潰され、冬の寒さで凍え、雪崩に潰されてきた。要するに日本人の最大の敵が神様だったわけだ。同時に日本人を愛してくれたのも神様だったわけだ。

筋トレの基本として、身体をいじめる、栄養をとる、休養を取る。この3点を繰り返す必要がある。身体を虐めるだけではいけないし、栄養取るだけではいけないし、休養を取るだけでもいけない(笑)。このトレーニング方法は力士のトレーニング方法でもある。早起きして稽古し(身体を虐める)、たらふく朝食を取り(栄養を取る)、お昼寝をする(休養を取る)。それによって、一見デブに見えても実は体脂肪率10%前後の、かつ内臓脂肪が殆ど無い巨大な身体ができあがるわけだ。現在のスポーツ選手にも取り入れられている。現代の言葉で言えば、筋繊維を傷つけ、修復するための栄養を十分取り、休養することにより超回復させる。

さてある民族、集団と考えてもいい、彼らを効率よく強くするにはどうすればいいだろうか。おこがましくも神の視点から考えてみよう。やはりこの場合も先ほどの筋トレの基本、これを踏襲する必要がある。要するに沢山虐め、沢山甘やかし、また沢山虐め、また沢山甘やかす(笑)。これによって強い民族、強い精神、磨き上げられたモラルが作られる。更に強大な敵を外に作る。それにより集団は精神的にまとまる。日本という国土はそれが効率よく行われる国土であったのである。

東日本大震災の際、暴動が起きなかったと世界の人が驚いたらしいが、今までの議論を踏まえてくれば特に不思議なことでは無い。最大の敵は神様なのだ。内輪でチマチマと喧嘩している場合じゃないのだよ。まぁこれは確かに、中国、韓国、北朝鮮の言うところの軍事文化って奴かもしれない。ただし敵は人間などではなく、強大な力を持つ神様だがな。

そういう観点から民族の強さというものを考えてみると、日本以外に、イギリス、ドイツ、ロシアも、似たような環境だったのかもしれない。そういえば、国民性は似たところを感じるかな。

ある意味、最も愛されてきたのかもしれないね、日本人は神様に。

日本人がなぜ強いとかいう、海外のピント外れの解説をいくつも読んで悶々としていたところだったので、ちょっと書いてみた。