2013/01/11

公共工事を悪玉にする薄っぺらい戦略

安倍第二次内閣が先月26日から始まった。自民党は先の衆議院選挙の際,「国土強靱化」を政権公約の一つに挙げている(リンクはこちら)。それに対して,マスコミの論調は一本調子で,こんな具合だ。

「公共工事は悪である。自民党はその公共工事を増やそうとしている。自民党は悪だ!」

俺は確かに政治には素人だが,一応はものを考える仕事をしている。で,まあ人並みに本質を見抜く目は有る(と思うw)。しかし先のマスコミの台詞を聞いて,俺の思考回路行が停止するんだよな。だって,そんなに悪いものなら,そもそも何で公共工事なんてあるのさ?

本来はね,道路や橋を造るのも,治安も,国防も,外国との交渉も,自分一人,あるいは己の家族,あるいは,己の一族”のみ”で行えればそれで解決だ。しかし,それは現実的には無理だ。だからこそ,お金を出し合い(税金),よりよい方針を決め(政治家),その段取りを行う人材を決めて(公務員),実際に民間業者に発注を出す(公共工事)わけだろ。そしてその優秀なインフラの上で能力を遺憾なく発揮する。そして日本はインフラがしっかりしていることも含めて,他の国に比べて「能力を発揮する」ことが容易なのだ。いやね,中学生レベルの事を言っているのは百も承知だよ。しかし,その中学生レベルの事が,いかに社会に理解されていないかということを指摘しているんだよ。

要するに,公共工事を利用して袖の下をもらうやつが悪いだけであって,公共工事自体は悪ではないのだよ。しかしながら,前政権与党の民主党や,橋本大阪市長の公共工事に対するあの態度は何だ?俺には所詮,目先の人気取りの薄っぺらい政治にしか見えないのだ。

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