こんな事件があった。
http://www48.atwiki.jp/tukamarosiga/
つらかったろうに。
なぜやり返さなかった?という意見も聞こえてくるが、俺にはなんとなく理解出来るぞ。
さて、質問だ。
君が陰湿ないじめを受けているとしよう。今の状況がとてもつらい。相手はやめてくれない。頼るところもない。君には力がない。いじめてくる相手は悪人だが、そいつらを殺すことは悪いことだ。君は正しくいたい。しかし、この状況を終わらせたい。なら、この状況を終わらせるにはどうしたらいい?
自分が死ねばつらい状況が終わる。
そんな解決策にたどり着くことは、ありえる。理解出来る。
ましてや中一の子供だ。心も体も未熟な、がきんちょだ。
この悲しい話を聞いて、少し昔話をしたくなった。こんなブログ誰も読んでいないだろうが、少し話をしてみようと思う。
俺もちょっかいを出されていたことがあった。いじめとは言えない、と思う。だって、俺は学校で一番けんかが強く、勉強も常に学校でトップ3に入っていたのだから。悪を気取っていた先輩やらも、俺が鼻先を無視決め込んで歩いていても、声すらかけられないのだから。だが、俺からは仕掛けることは一度もしなかったんだな。まあ、威張っている奴からすれば、目障りだったろうね。そんなある日、筆箱に足跡がついて、端っこが少し溶けて、なかの鉛筆が折れていたんだよね。で、それを見つけた俺は、クラスにいた不特定に向かって、大きな声でこう言った。
「だれだぁー!俺の筆箱をぐちゃぐちゃにしたやつは!まったく、隠れてこういうことするやつは、気が小さくて陰湿だよなぁ-!ねちねちと、気持ちが悪い!」
その時、クラスはしーんとしたよw まあ、一応そういう直接的な「事件」は無くなったね。しかし、俺が何かしていると、後ろの方で「クスクス」。俺がばっと振り返えると、素知らぬ顔。大体、どいつらか見当はついていた。まあ、そんな微妙な状態がずうっと続いていたな。
ある意味、俺は恵まれていた。
俺はそれを理解していた。柔道をしていたから、素人の、ましてや同年代を制圧するのなんて訳なかった。柔道ってのは本来、人殺しの技だからね。スポーツを自分で名乗っているだけで。技を崩してしかければ、人なんて簡単に壊れてしまうし、死んでしまう。さらに、俺の身体は、僅かな体育の時間(w)と、柔道だけで、筋肉もりもりだった
しかし、正義の心もきっちり育てられすぎたんだなw 親父がそうだったし、それで正しいと思っていた。実際、柔道の道場でトレーニングは、両腕が肉離れになるくらい、きっちりやったw 中学生が両腕肉離れってだけで、国宝級のアホだろw?この話だけで、俺がどこの誰だか特定できてしまうかもしれないw だって、ほら、正義の味方ってのは、死ぬほどの修行をして、強くなっていくだろ? 歯を食いしばってトレーニングをするとき、俺の脳内には、ロッキーのテーマが流れていたよw
そんなだから、当然、おれはいじめなんてしなかった。しかし、クラスには残念なことに、いじめられている奴が何人かいた。守ってやりたかったが、俺はスーパーマンではないから目が届かないし、かけずり回って守ってやるほどの、そこまで大切な友達でもないのも事実だった。だから、少なくとも俺の目の届く範囲では、けっしていじめはさせなかった。すると、いつもいじめられる奴らは、俺の後ろに隠れるようになるんだな。つかず離れず、俺のそばにいるんだな。俺も特にそのいじめられっ子たちが好きなわけではなかったが、嫌いなわけでもないんで、普通に接していたよ。結局、俺の周りにはいつもいじめられっこがいたw でも、今思い返すと、もうちょっときちっと守ってあげるべきだったのかもしれない。
ハードボイルドでおなじみのフィリップ・マーロウの台詞で、こんな言葉がある。
強くなければ いきていけない。
優しくなければ 生きていく資格がない。
皇子山中の君は、強くはなかった。
でも、生きていく資格は確かにあったんだ。
差し違えて相手を殺すという選択肢をとらなかったんだから。
俺にはたまたま、神様がちからをくれたから、だから穏便にすんだだけだ。
では、俺に力がなかったら?正直、まったくどうしていいかわからない。
それが俺には悲しくてならない。
この事件を少しでも多くの人に知ってもらいたいと思う。
http://www48.atwiki.jp/tukamarosiga/
もし、身の回りにいじめられている奴がいたら、少しでいいから目をかけてやろうぜ。
そして神様から運良く「ちから」もらった奴は、目をかけてあげようぜ。
そんな悪い奴らにまけるなよ。
正義は勝たなきゃいかんよ。
でなきゃ悲しくて人生やってられんぞ。
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